ニュースポーツの輪投げとは|2つの公式ルールの違いと始め方
「地域でニュースポーツを始めたい」「輪投げも競技になるって本当?」と気になっていませんか?
輪投げは、お祭りの遊びとして知られていますが、統一された公式ルールがあり、全国で大会も開かれているニュースポーツです。ポイントを押さえれば、誰でもすぐに始められます。
この記事では、ニュースポーツとしての輪投げの特徴、2つの協会のルールの違い、地域や施設で始めるための用具と進め方を紹介します。
ほかのニュースポーツとの比べ方もまとめましたので、体験会や講座の種目選びに役立ててください。
編集部
ニュースポーツの輪投げは誰でも同じルールで競える
競技としての輪投げは、子どもから高齢者までが同じ台と同じルールで得点を競えるのが特徴です。
ニュースポーツとは、主に20世紀後半以降に考案・紹介された、年齢や体力にかかわらず気軽に楽しめるスポーツのことです。その代表的な種目のひとつとして、自治体の講座や老人クラブ、学校の授業などで取り入れられています。
誰でも楽しめる種目として向いている理由
- 走ったりぶつかったりしないので、体力の差が出にくい
- 座ったままでも投げられ、車椅子の方も参加できる
- 60cm角の台と輪9本だけで、室内でも屋外でもできる
- 得点の計算に頭を使うので、体と頭を一緒に使える
- 1人の番が1分ほどで終わり、交代しながら大人数で楽しめる
特別な技術がなくても、最初の1本が入った瞬間から楽しめるのが、ほかの競技にはない良さです。
輪投げのニュースポーツには2つの協会のルールがある
日本で行われている競技には、日本ワナゲ協会の「公式ワナゲ」と、国際輪投げ協会の「公式輪投げ」の2つがあります。どちらも1から9の数字が書かれた60cm角の台を使い、得点の数え方も似ていますが、輪や距離が違います。
| 項目 | 日本ワナゲ協会(公式ワナゲ) | 国際輪投げ協会(公式輪投げ) |
|---|---|---|
| 台 | 木製60cm角、白地 | 60cm角(Tuloop PROはスチール製) |
| 数字の並び(上段から) | 4・9・2/3・5・7/8・1・6 | 2・9・4/7・5・3/6・1・8 |
| 輪 | ゴム製、外径約16.5cm、約135g、赤4・黄4・青1 | 樹脂製、外径19cm、110g、赤・黄・青各3 |
| 投げる距離 | 通常2m | 一般5m、12歳以下3m |
| 1列そろったとき | 30点 | 30点 |
| 9本すべて入ったとき | 300点 | 300点 |
どちらも、1人で9本を続けて投げる「単独投輪方式」と、2人で交互に投げる「交互投輪方式」があります。縦・横・斜めのどれか1列に輪がそろうと30点になるため、どこを狙うかの作戦が勝負を分けます。
日本ワナゲ協会の公式ワナゲ
日本ワナゲ協会は1967年に発足し、2002年から統一された公式ルールで大会を行っています。全国ランキング大会には、2024年度に26団体、延べ5,033名が参加しました。
地域ごとに公式ワナゲ協会があり、老人クラブや地域の交流大会を中心に広がっています。
国際輪投げ協会の公式輪投げ
国際輪投げ協会のルールは、輪が外径19cmとひと回り大きく、投げる距離を年齢で分けているのが特徴です。Tuloopでは、国際輪投げ協会の公式モデル「Tuloop PRO」を販売しています。
競技方式や得点の数え方の詳細は、国際輪投げ協会の競技方式と得点の数え方で詳しく紹介しています。
参加したい大会や、地域ですでに活動している団体がある場合は、どちらのルールで行われるかを先に確かめましょう。用具はそれに合わせてそろえます。
得点の数え方の例
得点は、輪が入った棒の数字を足して数えます。ただし、縦・横・斜めのどれか1列に3本そろうと、その列は数字の合計ではなく30点として数えます。
国際輪投げ協会の台(上段が2・9・4)で、上段の3本すべてに入った場合は、2+9+4=15点ではなく30点です。そこへ真ん中の5に1本入ると、30点+5点で35点になります。
入った場所によって点数が大きく変わるので、「残りの輪でどの列をそろえるか」を考えるのが競技としての面白さです。計算も頭の体操になり、見ている人も一緒に盛り上がれます。
地域でニュースポーツの輪投げを始める手順
地域や施設で始めるなら、まず用具をそろえ、体験会で楽しさを知ってもらいます。そこから定期的な活動や大会へつなげる流れがおすすめです。
1. 用具をそろえる
必要なのは、公式の台と輪9本、投げる位置を示すテープ、得点表です。1台あれば5〜10人ほどで交代しながら楽しめます。
はじめは1台を借りて試し、参加者が増えてから購入する方法もあります。公式セットの値段や買える場所は公式セットの値段と買える場所の比べ方で比べています。
2. 体験会を開く
最初は、ルールを細かく説明するより、まず投げてもらうことが大切です。投げる距離を近めにして、全員が1本は入る状態から始めると、輪投げの楽しさが伝わります。
体験会の最後に、1列そろうと30点になるルールを紹介し、簡単な得点ゲームをすると、競技としての面白さに気づいてもらえます。
体験会の進行例(60分)
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 0〜10分 | あいさつ、競技の紹介、見本の投げ方 |
| 10〜30分 | 近い距離から自由に投げてみる |
| 30〜45分 | 1列30点のルールを説明し、1人9本の得点ゲーム |
| 45〜60分 | チーム対抗戦、結果発表、次回の案内 |
リング(輪)は1人ずつ手渡しし、投げ終わった輪の回収は係が行うと、待ち時間が短くなります。参加者の記録を残しておくと、次の活動の内容を考えるときにも役立ちます。
3. 定期的な活動にする
月に1〜2回の練習日を決め、毎回の得点を記録していくと、上達が目に見えて続けやすくなります。施設のレクリエーションとして取り入れる場合は、施設のレクに取り入れるときの進め方も参考にしてください。
4. 参加者を集める
活動を始めたら、自治会の回覧板や公民館の掲示板、老人クラブの集まりなどで参加を呼びかけます。チラシには、日時と場所に加えて「座ったままでも参加できます」「道具は用意しています」と書いておきましょう。運動が苦手な方も来やすくなります。
地域の社会福祉協議会などで、スポーツ用具を貸し出している例もあります。まずは身近な窓口に、借りられる用具や活動の場所を相談してみるのも一つの方法です。
5. 大会や交流会を開く
活動が続いてきたら、チーム対抗の大会や、近くの団体との交流会を開くと、目標ができて盛り上がります。敬老会や地域のお祭りに合わせて開くのもおすすめです。地域の行事で大会を開く手順もまとめています。
指導者や審判の資格もある
日本ワナゲ協会では、公認の指導審判員や普及員を養成・認定しています。地域で教える人を増やしたいときや、正式な大会を開きたいときは、こうした講習会に参加すると、ルールの細かい判定まで身につきます。
まずは仲間内で楽しむ段階なら、資格がなくても十分です。投げる位置のライン、得点の数え方、輪が台から落ちたときの扱いだけを決めておけば、すぐに始められます。
ほかのニュースポーツと輪投げの比べ方
このほかにも、ボッチャ、モルック、グラウンド・ゴルフ、ペタンクなど、高齢者も楽しめる種目がたくさんあります。種目を選ぶときは、場所・人数・体の動きの3つで比べると選びやすくなります。
| 種目 | 主な場所 | 体の動き | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 輪投げ | 室内・屋外 | 座ったまま投げられる | 施設、公民館、雨の日の活動 |
| ボッチャ | 室内 | 座ったままボールを投げる・転がす | 施設、障がいのある方との交流 |
| モルック | 屋外が中心 | 立って木の棒を投げる | 公園、家族や世代をこえた交流 |
| グラウンド・ゴルフ | 屋外 | 歩きながらクラブで打つ | 体を動かしたい元気な高齢者 |
| ペタンク | 屋外 | 立ってボールを投げる | 公園や広場でのチーム戦 |
輪投げは、台を置ける広さがあれば室内でできて、座ったままでも参加できる点が強みです。天候に左右されず、体の状態に差がある方やご家族が一緒に楽しめる種目を探しているなら、最初の種目に向いています。
ニュースポーツの輪投げに使う用具
活動を続けるなら、点数が書かれた公式の台をそろえると、得点の計算や大会がしやすくなります。学校や公民館の備品として買う場合も、丈夫さと収納のしやすさを見て選びましょう。
| モデル | 価格(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| Tuloop PRO | 15,300円(ケース付き16,800円) | 国際輪投げ協会の公式モデル。スチール製の台と発泡PVCの輪、収納バッグ付き |
| Tuloop EVERY | 24,000円(ケース付き26,800円) | 安全に配慮したモデル。木製の太い支柱、コーナーガードと安全バー、軽くやわらかい輪 |
EVERYは別に送料がかかります。日本ワナゲ協会の公式ワナゲは、用具メーカーのサンラッキーなどから公認セットが販売されています。
公民館や施設の床で行う場合は、輪が落ちるときの音や床の傷が気になることがあります。Tuloopでは、台の下に敷く吸音マット(5,000円)も用品として販売しています。収納ケースがあると、備品庫での保管や会場への持ち運びも楽になります。
体験会で1回だけ使う場合や、購入前に試したい場合は、PROを1週間3,000円でレンタルする方法もあります。お届け時の送料は料金に含まれ、返送時の送料はお客様負担です。
ニュースポーツの輪投げでよくある質問
2つの協会のどちらのルールで始めればいいですか?
近くに活動している団体や参加したい大会があれば、そのルールに合わせるのが近道です。特にない場合は、輪の大きさ、投げる距離、用具の値段を比べて、参加者に合うほうを選びましょう。
何人くらいいれば活動できますか?
1人でも練習できますが、交代で投げて得点を競うなら3〜5人ほどいると楽しめます。人数が増えたら台を増やし、チーム対抗にすると盛り上がります。
室内ではどれくらいの広さが必要ですか?
台から投げる位置までの距離と、台の左右・後ろに輪が転がる余裕があれば十分です。公民館の会議室や施設のホールでも行えます。床に輪が落ちる音が気になる場合は、マットを敷くと音がやわらぎます。
まとめ
輪投げは、統一された公式ルールで子どもから高齢者までが競える、手軽で奥の深い競技です。
- 座ったままでも参加でき、室内外で楽しめる
- 日本ワナゲ協会と国際輪投げ協会の2つのルールがあり、輪と距離が違う
- どちらも1列そろうと30点、9本すべてで300点になる
- 用具をそろえ、体験会、定期的な活動、大会の順に広げる
- ほかのニュースポーツとは、場所・人数・体の動きで比べる
編集部